そこまで聞きたい!!

2018.10.04

BECビジネス交流センターさんの講演会に参加してきました。

辛坊治郎さんの「混迷日本がスッキリわかる話〜辛坊治郎NOそこまで言っていいんかい〜」
スポーツ界を始めとするセクハラ、パワハラ問題から始まり、今NO日本は「あそび」や「のり代」がなく加熱しずぎる原理主義に嘆きの声から始りました。

TVの世界の人に聞く、表には決して出てこないお話に、少々日本の先行きが心配になります。今やTVは基本建前の情報しか流れてこないそうです。コンプライアンス問題などで、メディアは言える言葉の範囲に制約が入りすぎているそうです。情報番組にはいちいち弁護士さんが付いていて、言葉のチェックが入りまくるらしい。
そう考えると、まだたかじんさんが在命中の「たかじんのそこまで言って委員会」は、言いたい放題で面白かった気がします。その代わり、クレームは入りっぱなしだったようですが。

とても印象に残った話の一部をご紹介。
直面している共通リスクは、なんと「長生き」ですって。今や人生100歳時代ですから。
ガン治療が薬で治り始めて、今やアメリカでは小児ガンは90%完治する時代だそうです。今話題になっている本庶佑教授のノーベル医学生理学賞・・・現実95歳の高齢者が全身に転移している癌が完治したり。それはそれで素晴らしいことではあるけれど、日本の年金制度や医療制度の観点からいくと、税金を治める現役世代が減少している今、かなり厳しい状況にあるらしい。年金制度が劇的に改正されたのは、なんと2004年。それまでの健康保険料はかなりの低額だったそうです。これから先、年金がもらえるかとか言っている場合じゃないですよね。だから専業主婦の女性たちも働くことを押し進め、それでもカバーできないから、海外からの働き手を入れる・・・そんな背景などの情報は何一つ表に流れてこない中で、その情報をどう受け止めていくかも私たちは考えて判断していかなきゃいけないんですね。

また、IPS細胞HA、一滴の血から全ての細胞がパーツ交換できる時代がすぐそこまできているそうです。
だけど、一つだけ交換できないものがあり、それは「心」脳まで生まれ変わらせても心は移せない。脳の情報全てを移すことはできない。パーツ交換しながらどう生きて行くのか。脳寿命は120年というのだけは判明されてきているらしいのですが。

つまり「どう生きるのか!」ちゃんと考えなければいけないってことですね。
話の中で、何度も出てきた『人間は想像力を持っている。その想像力を駆使して考えてください』
ただただTVや新聞などの情報を鵜呑みにするんじゃなく、例えば、その背景や日本の状況を踏まえて想像し、考えてみなさい・・・ということですね。

辛坊さん自身が、2013年6月に全盲のヨットマンだった岩本光弘さんをサポートしている時、ヨットが浸水した時の助け出されるまでの話もありました。たった一個のロープの先の結び目に、そして海上自衛隊のUS−2救難飛行艇NI救助された時の切迫した話も出ました。その時初めて、自分だけで生きているのではなく、生かされていることを体感したそうです。

日本や世界の片隅にいる、誰かのお陰で今ここにいることを心のどこかに置いて欲しいとありました。
まだまだたくさんあるのですが、面白くて、ちょっと警鐘も入り・・・素敵な講演会でした。

世の中に溢れ出る情報の数々。ここには書かなかったけれど、その裏側やその背景・・・どう読み取っていくのか考えさせられました。それでも辛坊さん曰く
「人間失敗しないためには、できるだけたくさんの失敗を重ねること、そして人の失敗を想像力を使って自分のものにする。人間って顔は換えることはできなくても、印象は180度変えることができる!」

そうか、見方を変えることで、見える世界の印象も変わる・・・色々な視点から物事を捉えていくことが重要なんだと感じました。

とってもいいお話が聞けました。
今日もブログに来ていただきありがとうございます。