手紙〜親愛なる子どもたちへ〜

2018.11.25

よく晴れた日曜日・・・頼まれモノと自分のお昼ご飯を買って、両親のところへ。父は、PCを前に伝票整理中。ボケ防止だと笑いながら、メガネの上にさらにハズキペールをかけて打ち込んでいました。85歳でPCのエクセルが使えるんだから十分です!!

 

母は、月曜日にショート・ステイから戻ってくると言うので、父とお昼ご飯です。父のお昼は、カレーライスでした。一緒に食べながら、町役場に小使いさんとして働いていた頃の話をしてくれました。これまでは、ほとんど聞いたことのなかったこと・・・あまりに大変すぎて、語らなかったのか、聞きそびれたのか。

 

そう言えば、この前、夕食に出かけた時は、まだPCなど無い時代、県庁に書類をもらいにいくと、手書きのため、順番待ちだったらしく、書類ができるまで泊まりで待っていたそうです。そうか〜あ!戦後の混乱期、ウソみたいなホントの話。最近、そんな話もよくしてくれるようになりました。言い尽くせないほど、苦労してきただろう話を、あまり聞いていなかったなと。

 

母のショートステイ利用の日が増えて、ちょっと、さみしくもあり、安心でもあり、母がかわいそうだと父も、私も思うのですが、できるだけ二人が長生きしてくれるには、色々過ごし方も変えていくしかないんですが・・・。私にできることは、本当に少ないなと思います。

 

ショートステイに顔を出すと、入居者の皆さんが、中央のテーブルに座り、話をしながら紙のゴミ箱を作ったり、新聞を読んだりされたいました。何と、100歳の方がいらっしゃるとか。すごい!!

 

人生100歳時代ですから・・・生きれるとこまで生きていてほしいんですよね。無力だな〜〜と思うと、樋口了一さんの歌を聴いています。勇気をもらえます。

 

手紙 ~親愛なる子供たちへ~

【作詞】不詳
【訳詞】角 智織
【日本語補詞】樋口 了一
【作曲】樋口 了一

年老いた私が ある日 今までの私と 違っていたとしても
どうかそのままの 私のことを 理解して欲しい
私が服の上に 食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても
あなたに色んなことを 教えたように 見守って欲しい

あなたと話す時 同じ話を何度も何度も 繰り返しても
その結末を どうかさえぎらずに うなずいて欲しい
あなたにせかまれて 繰り返し読んだ絵本の あたたかな結末は
いつも同じでも 私の心を 平和にしてくれた

悲しいことではないんだ 消えて去って行くように 見える私の心へと
励ましの まなざしを 向けてほしい

楽しいひと時に 私が思わず下着を濡らしてしまったり
お風呂に入るのを いやがることきには 思い出して欲しい
あなたを追い回し 何度も着替えさせたり 様々な理由をつけて
いやがるあなたと お風呂に入った 懐かしい日のことを

悲しいことではないんだ 旅立ちの前の準備をしている私に
祝福の祈りを捧げて欲しい

いずれ歯も弱り 飲み込むことさえ 出来なくなるかも知れない
足も衰えて 立ち上がる事すら 出来なくなったなら
あなたが か弱い足で 立ち上がろうと 私に助けを求めたように
よろめく私に どうかあなたの 手を握らせて欲しい

私の姿を見て 悲しんだり 自分が無力だと 思わないで欲しい
あなたを抱きしめる力が ないのを知るのは つらい事だけど
私を理解して支えてくれる心だけを 持っていて欲しい

きっとそれだけで それだけで 私には勇気が わいてくるのです
あなたの人生の始まりに 私がしっかりと 付き添ったように
私の人生の終わりに 少しだけ付き添って欲しい

あなたが生まれてくれたことで 私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変らぬ愛を 持って笑顔で答えたい

私の子供たちへ
愛する子供たちへ

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いつも応援してくれる両親の為にも、顔晴れます!

今日もブログに来ていただき、ありがとうございます。