親は、失敗から学ぶチャンスを与えているか

2018.11.27

月曜朝イチ 修大生とモーリーの15日間 No.9『自分の中に眠る夢の種を探せ!』

10年近く、この講座をしていて、初めての出来事が起こる。講義のために、先週、カードを切り離して持参するように伝えていました。なんとカードをきちんと切り離して来たのはたったの2名。これまで、一人か、二人は宿題をしないで来ていたことはありましたが・・・。

 

この程度の認識なのか・・・と、残念な気持ちが襲って来ました。ここで学生なんてこんなもの・・と諦めるのか、人生における大切な学びのチャンスと捉えるのか・・・。早速、グループで話し合いをしました。

 

あるグループからは、自分たちの意識の低さを詫びて、準備のための時間がほしいといってきました。お!・・・ミスのリカバリーにチャレンジすることは、覚えてきたようです。しかし、やってきた二人のことは考えることができていません。自分たちの準備のために、二人を犠牲にするのか。

 

何とか、作業には入れましたが、時間のロスで作業は終了できず。ただ、これまでレポートの出し忘れや、脱落者が出たとき、自分ごととして考えられなかったメンバーにはいい学びのチャンスです。ほぼ全員が、自分ごととして考えざるを得ない事態が起きたということ。今回彼らは何を魔なんだろうか・・・楽しみです。

 

気分を切り替え、作業に入りました。

講義で何を大事にしていくか・・・講義を順調に進めることよりも、講義の中で起こる小さな出来事を、学びのチャンスにするのか・・・今は亡き、川名先生から頂いたこの仕事、「通常の講義では体験できない学び場とする」約束ですから。途中までしかできなかった作業は、次回までに仕上げて来ることになりました。

 

終了後に、学生たちと話していたら、驚きの話を教えてくれました。18歳にして一億円稼いでいる学生がいて衝撃を受けたそうです。仮にA君としましょうか。

 

彼は、中学生になったとき、父親から「高校生までのお小遣い50万円をあげるから、自分で考えて運用しなさい」と言われたそうです。A君は投資をしたそうです。投資はうまく行き、それで得た500万円を不動産運用。高校の頃には、中国が多くの土地を買い取っている北海道を買い占められないように、ホテルなど買取り、運営会社に任せて一億以上稼いでいるそうです。・・・海外ではよく聞く話です。

 

A君から、その話を聞いて、衝撃を受けたと言います。その彼は来春、社会人となってからでは一年は無理だと考え、残りの学生時代、株投資についての勉強を始めるそうです。講義中の出来事を振り返り、「自己管理さえ、できていない自分は何をしているんだ」と自分にガッカリしたそうです。

 

宿題をしない子どもに、叱ったり、ガミガミいって無理やりやらせる親が多いようですが、「自分の課題を、自分で責任を持ちやる習慣」に本当につながるでしょうか? 大学生になると、もう大人なんだからと、急に何も干渉しなくなるとどうなるか??

 

親は、失敗させないことよりも、子どもが失敗から学び、自分で考え乗り越えていくことのサポートをする方が、はるかに自立した子どもに育つことに気づいてほしいものです。自分が体験してきた子育ては、未来に生きていく子どもたちには、参考になるどころか、子どもの自立のチャンスを奪っていることに気づかなければいけない時代です。(SMILEセミナーより)

 

午後からは、Wキャストで学ぶアドラー心理学第9期「ELM勇気づけ勉強会」でした。

感情を上手にコントロールするが今回の課題でした。子どもにイラつき、ガミガミ言わずにはおられない自分がいるとメンバーのシェア。それでも、子どもに願っているのは、『自立して、自分の人生を自分らしく生きてほしい・・・」でしょうか。

 

自分の人生に責任をもち生きる・・・自分自身が自立・自律していることが前提。育児=育自です。

 

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