今年最後の講義月曜朝イチ 修大生とモーリーの15日間No.13 

なぜにここまで来て、遅刻やら欠席やらが出てくるのか・・・。まあ、想定内といえばそうなんだけど。「学生にとって、朝イチ講義は、できるだけ受講から外すというのは、常識です!」だそうな。気持ちはわからなくもない。冬の朝は寒いし、眠いし、土日の遊びの疲れも溜まっているだろうし、スタート時の誓いも約束も、どこかにぶっ飛んでしまうんだろう。

 

ここからが、本当の身になる学びのチャンス! やっとコーチングの基本テクニックに入ったところですが、学生同士の深掘りできない質問で適当にやるよりは、共通課題でもある欠席や遅刻について取り上げ、みんなで公開コーチングをすることにしました。

 

遅刻や欠席の原因になっているバイトについても、質問が出ました。面白かったのは、「学生の本分は学業だと大人は言うけれど、自分たちにとって死活問題なんです。食っていくため、遊ぶため・・・お金が必要。だからバイトが悪いとは言わないけれど、そのバイトは、どんな選択をしているんだろう」
なるほど・・・。

 

他にも、「単位を考えても、講義に出るは必須だとわかっているけれど、意思の課題として、そもそも大学に何のために来ているかの自分にとっての価値や意義も考える必要があるかも。などなど。

 

もちろん、本来のコーチングは、本人の中から引き出す質問をしていくのですが、先ずは、一人ひとりが単純にここはどうなんだろう?とかも出し合うことに。

 

やってみてわかる「起きれません」「じゃ、目覚まし時計を増やしましょう」とか、「誰かに起こしてもらう」と言う対処法では本当の解決にはならないこと、そして、本質の問題を見つけるには、深掘りが必要なことは理解できたようです。何より、ひとりでモヤモヤしているより、人の手を借りて考える方が、思考の幅も広がり、いろんな可能性が見えてくることも体感できたようです。

 

来年年明けの2回を残すだけとなりました。彼らが、自分の中でモヤモヤと抱える課題の本質を見つけ、一歩を踏み出す勇気が持てるようになる時間になることを目指します。何やかんやと問題は起きるけれど、愛おしい学生たちです。お疲れ様。

 

午後からは、Wキャストで学ぶアドラー心理学 第9期【ELM勇気づけ勉強会】
今回のテーマは、第5章【自分のスタイルを明確にする】

アドラー心理学では、思考、感情、行動のスタイルを【ライフスタイル】と呼びます。自分自身の現状をどうみしているか【自己概念】、周囲の人・自分の人生の現状をどうみているか【世界像】、自分がどうありたいか【自己理想】から構成されるとしています。

 

独自のライフスタイルは、10歳までには完成されると考えます。ただ私たちは、もう10歳の子供ではないので、当時よりもっと上手に周りとうまくやれる新しいやり方を試すこともできます。自分の傾向を知ることにより、いいところは磨きをかけることも、うまくいかない部分は改善することもできます。

 

薄々はわかっていたけれど、うまくいかない時はここに課題があったのかとわかったメンバー・・・
自分にスタイルがあるように、他の人にもその人なりのスタイルがあるんだと考えたら、自分の考えを押し付けるのではなく、違うやり方も認めることができそう・・・などなど。シェアがありました。

人は何とユニークな存在なんだろう・・・と。もっと若いころ、そこに気づいていたら、息苦しさや生きにくさを感じることは少なかっただろうにと思うこの頃。今日も新鮮な気づきをいただきました。

 

今日もブログに来ていただきありがとうございます。