昨日、今日、広島北部部地域職業訓練センターに入っていました。
今回はOA事務科9名の皆さんのキャリアガイダンスです。
隣では、ITビジネス科8名の職業訓練が行われているようですが、8名中4名がインフルエンザ感染中とのこと。どこに行ってもインフルエンザが猛威を振るっているなかで、お休みなしですからすごいです。ここでは、OS事務に関係する技術や資格取得のために職業訓練を受けていますが、同時に、仕事について、人生について改めて考えて頂く大切な二日間です。
3ヶ月間中の残すところあと1ヶ月・・・それでも、一人ひとりのこれまでの仕事経験など語り合うことはなかったとのこと。メンバーの仕事経験や、そこでの人間関係など聞くことは、とても貴重な時間です。また2ヶ月を経て、それぞれが見てきたメンバー全員から、具体的な良いところ、ここをこうすればもっと良くなるフィードバックを出し合いました。
自分の人生コミットメントやタイムライン、メンタル・・・色々なメニューはありますが、特に上記の二つは、皆さんにとって印象深いものだったようです。
私たちは、自分一人で生きている訳ではありません。その共同体の中で、所属感や信頼感、貢献感があると、違いは良い刺激となり、より学習効果は上がります。
外的キャリアはもちろん、内的キャリアを探る作業もします。その中で、人生のダイヤグラムを書いていただきました。自分自身の一生のダイヤグラムを改めて考えて見ることで色々な気づきがあります。
その中で、函館出身の女性のシェアがみんなに驚きや感動をくれました。ライフダイヤグラムを書いていて、小さな頃からの夢を思い出したそうです。
「私はいつか原点に帰りたいと考えました。函館で育ったんですが、お家の前は玄関を開けると海が広がっている世界。うるさいぐらいの波の音を聞きながら育ってきました。お天気の良い時には、津軽海峡の向こうに青森がみえます。いつか絶対自分の手で津軽海峡を横断して向こう側に行こうと色々企んでいて、手下の男の子たちを集めてイカダを組んで渡ろうとしたら、浮かべた途端バラバラになってしまった。それでも諦めず、次は釣り船の下に潜り込んで行こうとして、何度か救助船を出させてしまうようなことをしていました。
学校を卒業し憧れの東京に出て、ITバブル時代の波に乗り東京で頑張っていたそうです。結婚で三次に来て子ども三人を育てるシングルマザーです。その彼女がどこかにしまい込んでいた小さな頃のエピソードを話してくれました。
そして、いつか大好きな函館に帰り、いつか、何とか工夫してやっぱり自分の手で津軽海峡を横断する夢を果たしたい!と楽しそうに語ってくれました。例えば、透明の大きな人が入れるボールに食料やら何やら何とかして入れ込んで転がして渡るとか・・・あと10年もすれば何か面白いそれを可能にするモノが出てくるかもしれない。 小さな頃からの夢を思い出し、いつか達成してやろうと思っているとのこと。(本人記載承諾済)
何だか楽しそうでしょう。彼女はもしかしたら、プロジェクト推進ライプかな・・このエピソードを話し始めてくれた時、思わすアドラー心理学の早期回想とライフスタイル診断カウンセリングをしたくなりましたが、ここは我慢。
彼女のようなケースはそうないかもしれないけれど、私たちは小さな頃はみんなチャレンジャーでした。目の前にあるものを何でも開けてみたかったし、自分の目でみたり触ったりしながら確かめてみたかったはず。育って行くなかで、色んなことを学びながら、いつの間にか色んな事にチャレンジすることを諦めてしまったりもします。
再就職のための職業訓練センターに来ている方には、仕事に失望し、自分に失望しているケースも少なくはありません。その場合、夢や目標を見失い、ここまでの経験で楽しかったことだってたくさんあったはずなのに、それすら何処かに見失ってしまっていたりもします。
職業訓練でのキャリアガイダンスは、本来持つ自分の良さや強みも再発見する時間であって欲しいと思います。そして、ほんの少しだけ勇気を出して、一歩を踏み出す応援ができたらと嬉しいです。売り手市場の今、強みや得意を活かした就活もできる時期でもあります。 残りの大切な時間を有効に過ごして欲しいと願っています。
顔晴れ!
今日もブログに来ていただきありがとうございます。体調を戻すのに少し時間がかかりました。インフルエンザの疑いも晴れ、耳鳴りも水分補給で回復しました。 ありがとうございます。