使いこなすアドラー心理学講座 『マスタープラクテショナー』第3講第4講二日間の始まりです。この講座で徹底してやることは、早期回想とライフスタイル診断です。アドラー流カウンセリングやコーチングでも、クライアントの課題の大きな手がかりとなります。
今日も、早期回想のポイントを押さえながら、ケーススタディを繰り返します。
ライフスタイルとは、私たちが生きていく上でのルールや信念です。それも、幼少時代に発達し、一人ひとり独自のライフスタイルを6歳までに形成していきます。(現代のアドラーでは10歳ぐらいと考えます) 私とはどのような人間であるのか?女性とは?男性とは?どのような人間であるべきか、この世界は自分にとってどのようなものなのか? 小さな子どもの時、様々な出来事を観察し、幼い子どもなりの私的論理で解釈していきます。
その時の私たちが、何を観察し、どのようにその特別な出来事を解釈したかをもとにして、この世界に自分の居場所を得て、維持していくことや、所属すること、一人の価値ある人間となること、いきていくために、信念やルールを発達させていきますこれらを一般的には、性格だとかパーソナリティなどという言い方をしています。
「エ〜〜そんな小さな頃に決めてるの〜?じゃ、帰ることなんて無理よね」という方に時々出会いますが、安心してください。小さな頃に自分で決めた価値や信念ですから、大人になった今、そぐわないものや、うまくいかないものは、大人の自分で変えることもできますし、そのままでいることを選択することもできます。
ライフスタイル診断とは、幼少期に作り上げたルールや信念に気づきを得ることを目的にしています。一人の大人として、子どもの頃に出した結論に間違いがあることを見ることができます。そして、創り上げられたルールを再評価し、自身のライフスタイルを選択することができるんです。
アドラー心理学でのカウンセリングは、大きな変容ではなく、自分の中に決めている
always・・・いつも、常に、どのような時でも 〜〜でなければならない
never・・・ 決して、絶対に 〜しなければならない
勝ちか負けか、全てか無か、ベストでなければ最悪である、成功か失敗か、正しいか間違っているか・・・と両極端の考え方をしがちですが、これらは2つの両極端でなければならないということはありません。
ゼロか100かだ・・・と言い張る人もいますが、ゼロから100までの間には、1〜99までもありますし、中間点だってあります。私たちは精密機械ではありませんから、完全でなくても良いことを自分自身に許すことができれば、楽しむことができる多くの機会がこの世界にはあります。凝り固まっている神経症的症状を、ほんの少しだけ、緩めることができたらどんなに生きやすくなるでしょう。
ライフスタイルに「良し悪しや完璧」なものなどあるのではなく、より快適なライフスタイルがあるのです。ライフスタイルは、有益か無益な方法で用いられます。その使用方法によっては利益になるものもあれば、障害となる特徴があります。これがアドラー心理学は『使用の心理学』と言われる所以です。
二日間、事例をはじめ、自分自身や仲間の早期回想を実際に使いながらケースワークをし続けてきました。その最中ずっと感じていたのは、仲間のライフスタイルをみていけばみていくほどに、それぞれがユニークであり、愛らしくもあり、愛おしさを感じていました。人間って面白い!
そのケースワークをもとに、仲間のパートナーメンバーのライフスタイル診断書を作り上げることが次回までの大きな宿題です。
これまでも、早期回想やライフスタイルを取らせていただきましたが、梶野先生のような深く感動的なまでの洞察はできていませんでした。今後は、自分のスタイル診断などもケースとして紹介しながら、アドラー心理学についても書いていこうと考えております。今回は、テキストを参考にしながらの表現ですので、もっとわかりやすい言葉や、事例を使って。
一度、打ち込んだブログが更新せず消えてしまったので再度打ち直しました。違う画面をみた方は失礼しました。
今日もブログにきていただきありがとうございます。