社会福祉法人清風会グループ 理念浸透ソリューション・ボトムアップ研修
支援者のためのアドラー心理学【ELM勇気づけ勉強会】第4回
今日のテーマは第7章「目的を意識する」第8章「自分の人生を引き受ける」

午前の部

午後の部

 

第7章「目的を意識する」
私たちの取る行動には、必ず”わけ”があります。
どんな行動でも、「何のためにその行動をしたのか?」と探していくと必ずその人なりのポジティブな目的があります。

 

 

私たちは、望ましくない行動に直面すると、つい「何でそうするの?」と原因を考えてしまいます。あえて「何のために(目的)」を考えてみることで、受け入れがたい行動にも寛容になれることが多くあります。

 

 

清風会さんでは、障がいのある方達の生活や仕事の支援をしています。その事業所のメンバーからのシェアで、利用者からある日突然、「嫌い」だと言われてしまった。でもよく考えてみると、作業中に被る帽子のことでやり取りがあり、その帽子を被らないという行動に本人なりの目的がある・・・と知っていたら、アプローチも違っていたかもしれない・・・という気づきでした。

 

 

例えば、作業の安全や衛生、ルールを考え帽子を被ることは当たり前だと支援者がアプローチしても、利用者は、もしかしたら「帽子を被ると暑い」とか、「邪魔になる」とか本人なりの理由があり、それを嫌がっているのかもしれません。

 

 

また、利用者の方に、自分なりの大切にしているルーチンがあるとすれば、こちらが急いで作業を進めて欲しくて、無理やり急がせそのルーチンのどれかを省いてもらおうとすれば、混乱が起こるかもしれません。

 

 

人の取る行動には、本人なりのもっともな目的がある・・・手段としてとった行動だけに目を向けると、「何でそうするの?」と原因追求の言葉が出てくるし、言われた相手は、責められていると感じるかもしれません。

 

 

終わりは全員で輪になり今日の気づきを発表します。すると「今日のワークは難しかった」という感想もありました。それで良いんです!「全ての行動には目的がある」という概念や、そう考える思考は初めて知った考え方ですから。

 

 

初めてのことは、難しいと思うのは当たり前。知って、考えて、やってみることから始めれば良いんです。

 

 

回を重ねる毎に、各グループでの話し合いもどんどん積極的になってきました。一章ずつ、グループメンバーを入れ替わっていますが、直ぐに情報交換をしたり、ワークでの話し合いも進んでいくようになりました。何より表情がとても豊かになってきたと感じます。

 

 

清風会グループ会社では、午前と午後で参加中のメンバーがアドラー心理学を共通言語として話したり、フォローし合ったりできているとの嬉しい報告がありました。

 

 

さらに、その参加メンバーが中心になり、会社をより良くするための取組行動を始めているそうです。より良い思考が共有できると、行動が変わります。行動が変われば、さらに結果も違いが出てきます。嬉しいことです。顔晴れ!!

 

 

 

理念浸透ソリューションは、トップダウンとボトムアップ両方を進めていくことで、より相乗効果が上がると改めて感じました。

 

今日もブログに来ていただきありがとうございます。