未来価値へ期待せよ

2019.08.01

連日の暑さのまま8月に入りました。7月最後は、暑さに参って、体調回復のために、少しユルユルと過ごしていました。いつも以上の暑さ・・・十分に気をつけましょう。

 

 

修大生から最終レポートが上がってきました。最終評価を出すための添削を始めます。

 

 

今朝一番に、そのメンバーの一人から就活報告が入りました。第一希望にしていた会社への就職は叶いませんでした。期待に応えられず申し訳ないとありました。

 

 

彼は、親が頼んでくれた会社に入ると(いや、入れると思い込んでいた)決めていて、就活をしないまま過ごしていた学生でした。いざ、面接を受けたら不合格・・・どうしたらいいかわからないと相談してきました。今時、こんなケースがあることにも驚きましたが。

 

 

講義中のワークで、夢の掘り起こしをしていたのでそれも参考にしながら、片っ端から会社説明会に参加する、そして面接してくれる会社も、興味あるない別にして、まず受けてみる・・・一定期間を決めて活動することを提案してみました。彼はやってみますと、すぐに実行に移しました。

 

 

まず、どんな会社や職業があるのかを、本やネットではなく自分の足で行き、聞き知ること、そして、どんな会社がどんな人材を求めているのか知ることから。彼は、合同面接の様子や、セミナーでの採用担当者からの話しなどを、メンバーの前で話してくれました。

 

 

その上で、絞った候補・・・結果的には、第一希望は叶わなかったけれど、先に内定をいただいた会社に内定承諾書を提出したそうです。内定も複数いただいていました。

 

 

私は彼に拍手を送りたい!! 自分で動き、自分で納得して決めたのだから。確かに、第一希望は叶わなかったけれど、彼は多くのことを経験しながら、自分で勝ち取ったのだから。選んだ会社で、仕事で、自分を育てていけばいい。期待に応えられなかったなどと、凹むことなどない。

 

 

就活で講義を休み、寝坊で講義を休むという失敗もしています。単位ギリギリの線の中で、グループのメンバーに助けを求め、私にチャンスが欲しいと頼み、全員の前で失敗から学んだことを発表もしました。リカバリーもがんばりました。4回生までの学生生活で、やるべきことをたくさん先送りしたり、すぐに諦めて過ごしていたり・・・そのツケが最後の最後で回ってきて、初めて気づいたそうです。濃い濃い前期だったそうです。

 

 

講師としては、甘いと言われるかもしれませんが、単位はもちろんだします。最初に評価基準も伝えていますが、行動変化を一番高く評価することしています。そして私は、彼の現在価値に評価するのではなく、未来価値に対して期待し応援します。もちろん成績については、Aランクは最低点の出席がグレーのため付けれませんが。(笑)

 

 

学生を評価し、ランクづけすることが私の仕事ではなく、社会生活の中で、強くしなやかに自分を生きていく力を身につけることができるような気づきを与えることだと考えています。

 

 

 

 

大学生と向き合っていると、色んなことを考えさせられます。親子関係の在り方、学校教育の在り方・・・社会がどんどん変化していく中で、個も家族を含む様々な組織も、今在り方を見直すことを求められていると、考えずにはいられません。その中で、今私にできることは何か、と常に考えながら関わっていきます。

 

 

文部科学省からこんな発表があります。私たち大人の意識が変わらないといけませんね。
新時代の学びを支える最先端技術活用推進h方策(最新まとめ)

なにはともあれ、約束を守り、報告をくれた学生に感謝です。
今日もブログにきていただきありがとうございます。