スティ・ハングリー、スティ・フィーリッシュ

2019.11.11

修大キャンパスに続く銀杏並木も綺麗な黄金色です。

 


月曜朝イチ修大生とモーリーの15日間。No.8
正式には、「コーチング」という講義ですが、コーチングのテクニックを伝えるのは、15回講義の後半の4回ぐらいです。悶々として入るけれど、自分がどんなことを大切にしたいのか、何が課題か・・・さえも、曖昧ですから。前半は、自分に気づくことから。中盤は他者との違いを知り価値観の枠を広げていく、そして最終的にセルフコーチングができるを目指します。

 

 

今日は先週に引き続き、ちっしー先輩が講義を受けに来てくれました。
彼は、いつか自分で何か事業をしたい・・・という思いを持っていました。授業で知識を入れることも大事だけれど、少しでも仕事の実体験をしたかった。そんな時に出会った社長に相談して、ベトナム武者修行に参加。ベトナムで限られた期間ではあるけれど、自分たちで事業を立ち上げ販売するという活動を体験。

 

 

改めて一年間休学して、ベトナムで海外から来る人たちが日本できちんと就業し生活ができるようにするお手伝いなどを事業として立ち上げ活動していました。そして復学して、次のステップへと準備を進めています。

 

 

 

 

 

「なんで休学してまで、海外に行ったのか?」・・・学生からの質問です。そう思う学生は多いのかもしれません。毎期、学外での面白い活動に参加している学生がいるのですが、今期はゼロ。 ゼミなどで開催される海外セミナーに参加するという学生はいます。

 

 

あっけに取られているのか?
質問したくても何を質問したらいいかわからない?
いや、こんな質問をしたら笑われる?
残念ながら、あまり質問も出ないので、質問を振りながら話をしてもらいました。なんだかもったいない。すぐ短かに、こんな学生がいるのに・・・と思うのは自分だけだろうか。

 

 

今日のテーマは、自分の大事なものを発見する。前回の内的キャリアをみる【はたかちカード】を使って、3つのキーワードをだしました。それを自分の言葉にして伝えてみるワーク。

 

 

 

 

たった3つのキーワードで、自分の大切にしていることを話すうちに、いろんな気づきが起こります。

 

 

 

 

大きなカテゴリーとしては、安心/安全、手応え/張り合い、バランス/調和、自分で/自立して、挑戦/創造です。

 

 

時代背景として、安心や安定、バランスなどをあげる学生も多いけれど、働き方改革の進む今、仕事もプライベートもバランス良く過ごしたい・・・というのはあるでしょう。だからと言って、仕事の中で貢献したい気持ちや、チャレンジの気持ちがない訳でもありません。

 

 

仕事に対して、厳しいとか、ストレスが溜まるもの・・・というイメージは多いようです。実際に彼らが仕事に就いてみて、どう感じていくのか楽しみです。

 

 

 

 

講義冒頭、スティーブ・ジョブスの言葉を紹介しましたが、知らない・・・という学生もいてびっくり。2005年6月、スタンフォード大学の卒業式でスティーブ・ジョブスが卒業生に向けてスピーチの締めくくりの言葉

Stay hungry, stay foolish」スティ・ハングリー、スティ・フィーリッシュ

 

 

今しかない学生時代、たくさん夢中になれることを見つけられることを祈ります。

 

 

終了後、ちっしーを含む3人の学生と100円カフェ。その時、二人は「情報が入らない」と。マンモス校の中で、大学からの情報でさえ取りに行かず、すぐそばにいる学生たちとのコミュニティの中で過ごすことに慣れてしまっているのか・・・それとも、情報は与えられるものと考えているのか・・・。

 

 

ちっしーは、漠然とした「やりたいこと」をずっと色んな人に話をしていたら、「こんなのがあるよ」と色んな人が教えてくれたよと話していました。失敗もたくさんしたと。学外の活動をしている全国の学生たちは、自頭が良くて愕然としたこともたくさんあったとか。

 

 

それでも、自分にできることはあるはずと、貢献できることがあると信じていた・・。
これが世界に飛び出す学生と、小さくまとまって(?)過ごす学生との差かもしれません。どちらも、本人が選択すること。前者を応援する側に立つか、反対する側に立つかも親や大人の人生観と私的論理の世界。

 

 

一つだけ言えることは、10年前とは、世の中も世界も違う。もし、自分が今、学生であったら、どんな学生生活を望むだろうか・・・とふと考えてしまいました。たった一度の人生、今の私なら、知らない世界を見てみたいともがくだろうな。未来に生きる学生たちと話すのは楽しいです。

 

 

今日もブログに来ていただきありがとうございます。