難加工を得意とする三刀屋金属株式会社 40年を超える会社風土を、さらに存続し、社員はもちろん地域に愛される会社へと成長するために、4月から始まった教育。
二ヶ月ぶりの訪問です。4月から半年、リーダーの在り方や役割と責任を学びながら、話し合える集団へ。10月改めて角保社長より、コーポレートビジョンに込めた想いや目指す姿を伝えディズカッションが行われました。
コーポレートビジョンは、ただ目指す姿を伝えるのではなく、そこに込めた想いや実現のためにやろうとしていることなど、具体的経営改善案までが語られていきます。
その想いを受けて、下に伝えていくの MGクラス管理者の仕事。それをまた、SFクラス職長や主任クラスが下が理解できるよう自分の言葉にして伝えていきます。伝達マンをするのではなく、自分が受け止め自分の言葉で伝えていくことがポイントです。
その手助けのために今回のテーマは、『概念化構成力を磨け!』です。ロバートカッツの提唱した3つのスキルの一つ、コンセプチュアル・スキルと言われる部分です。
『コンセプチュアル=概念的な』スキルとは、ひと言で言えば一を見て十を知る力・・・事業全体を俯瞰し各部門の関係性や構造を把握することや、共通の目的をwがき関連部署の意識をそこに集中させるなどの力です。
ロジカル思考が、物事を分解していって真理に当たり「わかる」を目指すなら、コンセプチュアルスキルは、正解のない問いに、概念や物事の見方・とらえ方を「起こす」思考です。
言われたことをただ懸命にやっているだけでは、この思考はなかなか育ちません。もちろん教えられていなくても、問題意識を常に持って物事に当たっていると知らないうちに育ってくるものでもありますが。それを鍛えるには、物事のとらえ方を精錬していく必要があります。
午前のMBクラス、午後のSF①グループ・・・同じテーマで練習を重ねますが、見方もとらえ方も違い面白いです。
研修終了時のひと言は、「私にとってのコーポレートビジョンとは」です。
ある人は、鈴・・・雑多な仕事をしていて大事なことを忘れてしまっている時リリンとなればそこを思い出し目的を思い出す。
ある人は、家庭に例えると居間のような場所。それぞれが自分の部屋で自分のことに没頭していても、いつの前にか集まり共に話し合い確認しあう。
人それぞれ比喩表現も違いますが、常に頭に意識し始めて、その実現のために自分にできることを考えるスイッチは入り始めていると感じました。小さな変化が嬉しい1日でした。
すでに何個かのプロジェクトもスタートして、会社を良くするための日常業務外の活動も始まっていると嬉しい報告を受けました。角保社長は、これって決して終わりのない活動で、継続して伝え、共に考えていかなければならない課題だと考えるとおっしゃっていました。
かつて、売上目標や利益だけを追求される時代がありました。それは殺伐とした世界で、やがて人々の心は荒み、生きる気力さえ奪い自殺者も増加するばかりでした。
今は「働き方改革」が掲げられ、時短や休日が義務ずけられています。でも、それだけじゃ違うと考えます。時間や休日だけの話ではなく、働く意味や価値は人それぞれでも、仕事を通して得られる成長や社会貢献などの喜びを分かち合い、一人では決して生み出せないモノを共に創造していくことができれば、会社も従業員もお客様も、心豊かで幸せな社会ができるのではないだろうか。
ただし、理念浸透ソリューションは、トップの本気・熱意と覚悟・決意があってこそ進めていけるお話ですが・・。
今日もブログに来ていただきありがとうございます。