修大生とモーリーの15日間。No.13・・・年内最後の講義。指挨拶のテーマは「今年の一文字」でした。それぞれが自分の一年を振り返り自分なりの意味や価値を見つけ出していました。つい最近バイク事故にあったという学生が「底」・・・大丈夫かと思ったけど「年末に最低のことが起きたけど、もう上がるしかないと思う!」ホッとしました。
いよいよチャレンジコーチング。20分間ずつ、GROWモデルのプロセスを追いながらやってみました。
やり始めると、どうしても解決に持ち込みたくてあせるようですが、今回は特に、現状を深掘りをすることをしっかりやってみようとスタートさせました。安易に進めてしまう傾向があるペアには、サポートについたり、あっという間に解決しました・・・というペアは、経過を確認してみる。
やってみて気づいたことを全員に話してもらいました。
・現状を深掘りしてもらったら、ゴールへ向けて障害になってるのは、一つだけじゃないことに気づけた
・深掘りしているうちに、本当の問題が見えてきた
・リソース探しをしていたら、昔、諦めずガンバって乗り越えた経験があることを思い出して、無理っていっていることも乗り越えれる気がした・・等々。
・・・この辺が一番多かったようです。
今日改めて感じたこと。私たちは自分のところに誰かが相談にきたら、つい「解決してあげようモードスイッチ」が入ってしまいます。こうしたら、ああしたら・・・なんてついついアドバイスをしてたりする。
大事なことは、「自分で考えてみること」。コーチの質問は本人の膠着した考えを広げていくためにもあります。
「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」という言葉を思い出しました。教育業界ではよく出て来る言葉です。中国語では『授人以魚 不如授人以漁』と言われるそうです。「人に魚を与えると1日で食べてしまう。しかし人に釣りを教えれば生涯食べていく事が出来る」と言う老子の教えのようです。
日本の教育は、どちらかというと、解き方と正解を教える教育法であったとよく言われます。今は考えて自分なりの答えを導き出すやり方に変わりつつあると聞きますが。
解決策を教えるのは容易いことです。ただ、その解決策は教える方が自分なりの経験を通して言っていること。その場では聴いてくれたと思っても(思い込んでいる?)行動が何も変わらない・・・それでブツブツ言うリーダーによく出会います。
大事なことは、解決してあげることではなく、本人が解決できるようになるために、自分を振り返り自分なりの方法を導き出すことですね。そのためには、いい質問をする必要がありますね。
自分で考えようとしない、答えをすぐに求めてくる・・・なんて思うこともしばしばあるのですが、改めて人の持つ未知なる可能性に気付かされます。「解決してあげようスイッチ」が入ってしまう度、スイッチOFFを繰り返す日々です。
終了後の100円カフェ・・・女子留学生と話をたくさんしました。その中で、彼女の言葉がとても面白かったです。格言ができたねと大笑い。
*「自分は悪くない」イコール「他の人が悪い」
「自分は間違っていない」イコール「他の人が間違っている」
・・・自分の立場では確かに悪くはないかもしれないけれど、他の人に対しては全く考えていない自分がいた。
*「できる」「できない」が友だち選びの基準じゃない。
・・・できない人は自分から切っておきながら、いつまでもその人のことに引っ掛かっている自分は、本当は仲良くなりたい、さみしいよ!と思っていることに気づいてなかった。
・・・気の強さは、私も彼女もいいとこ勝負。私たち、「攻めてばかりいるから、守りに弱い」。守っている暇がないくらい攻め、攻め、攻め・・・守りには弱い。そして自分に弱い。弱いから攻めに轉じていたことにさえ気づけてなかったのかもしれないね・・・と苦笑いでした。
子どもではないけれど、まだまだ経験も少ない学生たちにはいつも貴重な気づきをもらいます。上下の関係(相手が下だと)だと思い込んでいると何も学びに気づかないかもしれませんね。横の関係を心しよう!
今日もブログに来ていただきありがとうございます。