理念浸透ソリューション・・・最終研修報告会です。
6月にスタートした理念浸透ソリューションリーダー育成研修「JOUKOU塾」は、社会福祉法人 広島常考福祉会の風土の構築を含め、自分たちの目指すあるべき姿を明確にしていく作業でもありました。今日はその最終日。
昨年4月に起きた不適切介護の件についての処分が年末に発表になりました。本当に驚きました。TVや新聞の記事だけで詳細がわからないままでした。
4月に組織の立て直しで赴任した二人の若手管理者さんもメンバーでした。もちろん、そのことについてもお詫びもあった上での報告をされました。研修で組織のあり方、自分自身の在り方・・・明確にしながら進んでいく中で、全てを該当職場に当てはめてタイムリーに取り組めた日々だったようです。それが支えにもなったそうです。
ヒューマンエラーは起こるべくして起こります。赴任してすぐに不穏な空気を感じ動き始めた矢先の出来事だったそうです。既にその対処と今後に向けての様々な取り組みが実施されていますが、起こってしまった事実は消えません。
それでも、救われたのは研修メンバーたちは、前に向けてコツコツと信頼回復はもちろん、たくさんの課題を解決しながら前に向かっています。世代交代の時期でもあり、それをこれからの教訓として一からの出直しです。涙無くしては、聴けない報告会となりました。
組織が再生していくには、個人の成長は不可欠です。そして何より経営を引き継ぐ経営者の成長がその大きさを決めます。みんながワンチームとして全力で進んでいくことがキーになりそうです。
この研修のスタート時は、大変な時期に長時間に渡る研修に対して正直抵抗感が溢れていたみなさんですが、逆に月一こうして集まり事業所間を超えてのワークや話し合いは互いのつながりを作り、法人全体として物事を考える貴重な時間になり一番の良かったこととして、口々に出ていました。
一度失った信頼を取り戻すには、並大抵の努力では叶いませんし、それ以上に月日もかかるかもしれません。ただ一つ確信できるのは、この福祉の仕事にやり甲斐と誇りを持つメンバーさんたちであること。それだけはどこにも負けないでしょう。
これまで積み上げてきたものが崩れさってしまったけれど、今のみなさんであればまた一つひとつ積み上げながら、進化しながら前に進んでいく力があると信じます。またその精神を、部下や仲間と共有しながら強い組織づくりができると信じます。
この大変な時期に、組織の根底のあり方から見直そうと、この研修に取り組んでいただいたことに感謝すると共に、その期間のみなさんの変化と成長に立ち会わせていただけたことは貴重な体験をいただきました。
被害に遭われた利用者さんそしてご家族様の心の傷を誰もが忘れずに、ここから着実に進化していかれることを信じ、応援し続けていきます。顔晴れ!!
今日もブログにきていただきありがとうございます。