今日は8月6日・・・【広島原爆の日】です。被爆75年です。8時15分・・・近くの教会の鐘の音が鳴り響く中で黙祷しました。

 

 

松井市長のお話の中に、ローマ法王のメッセージがありました。
「思い出し、ともに歩み、守る・・・この3つは倫理的命令です」
「大切なのは、苦しむ人々の命を救うこと。 自分の国だけの平和はありえない。世界はつながっているのだから」

 

 

今、コロナ感染拡大の加速が進む中の今日、ふと思い出した父が作成した冊子です。
両親は、まさに終戦間近に子ども時代を過ごしていました。田舎の田んぼから大きな爆音ときのこ雲が見えたと聞きました。そんな両親が家終いをし、広島で生活を始めました。人生の色んなことを整理しはじめていた父から冊子をつくりました。平成29年7月夏でした。

 

 

 

 

 

直接被爆はありませんが、同じ時代を生きたこと、その頃感じていたことを言葉にして残しておきたかったのでしょう。またそれは仲間の感じていたことと一緒に残して伝えてくれようとしていると受け取りました。その中には、8月6日の原爆が落ちた日、同じ時間に離れた田舎でも感じ取れたとあります。父にも田んぼから遠くの山に黒いきのこ雲が上がったのが見えたと聞きました。

 

 

 

 

小学校時代、勉強という名の勤労奉仕。この時代の子どもたちは、その中でどんなことを感じていたのか、どんな楽しみを見出していたのか・・・そう考えると、コロナ感染への恐怖を感じながらでも、不自由のない生活が送れていることを感じずにはいられません。

 

 

 

たくさんの尊い命と引き換えに何がほしかったのか。何を学んだんだろうか。つながっている世界の中で、争いあうことで平和な世界が築けるはずなどないと感じます。

 

 

 

今、ワーク部分が動かないこともあり、ライフワークにしてきたアドラー心理学を伝えることを日々の中心にしています。何故アドラーなのか・・・それは、アドラーの目指す思想の【共同体感覚】が、一人ひとりが持てるようになると、争うことや、奪い合うことなどない、真の平和な世界も不可能ではなくその礎となると信じるからです。

 

 

 

それは、アドラー心理学は、色々な見方、考え方、生活習慣、理念、理想を持った人々と協力し合いながら、平和な世界を作りたいという思想(理想)持った、人の心についての理論だからです。この思想を共同体感覚といいます。

 

 

 

父が残してくれたこの冊子は、その時代を生きた記憶であり記録でもあると改めて父に感謝です。
そして、改めて犠牲になった被爆者の方たち、そして今もその心の傷を負う方たちを思い、祈る一日でした。