組織に活かすアドラー心理学

 

広島常光福祉福祉会さんのリーダーのための実践力向上研修【ELM勇気づけ】シリーズ(6回2章ずつ)全12章修了しました。昨年度の二組に続き月2回、午前の部、午後の部・・25名の皆さんと学んできました。

 

 

福祉業界の皆さんとの関わりは、福祉協議会さんや社会福祉法人 三篠会から始まり20年近く。刻々と変化していく福祉業界の現状と、そこで働くエッセンシャルワーカーの皆さんの姿と向き合う中で、たくさんの皆さんから多くの学びや気づきをいただいてきました。

 

 

福祉のお仕事はまさに日々『勇気づけ』の連続が求められていると感じます。利用者さんとご家族、そしてチーム・・・さらに追い討ちをかけるようにコロナ感染予防対策や福祉制度の変化。エッセンシャルワーカーの皆さんのがんばり無くしては成り立たない世界。それとは裏腹に低賃金・・・なんだか理不尽ささえ感じますが。それでも踏ん張っている皆さんには頭が下がります。

 

 

3年前スタートしたJokou塾 リーダー育成研修終了後、リーダーの育成と同時にボトムUPしていくことをご提案しました。そこで働く多様なスタッフたちが、共通言語と共通認識を持ちで共に共同体感覚とソーシャルインタレスト(社会への関心)を育てることで、チーム力はより強くなると考えたからです。

 

 

ソーシャルインタレストとは、社会への関心です。今、自分がやっていることが、周りの人々にとってどういう意味があるのか、それは自分にとってだけではなく全体にとって有益か、無益か考えて行動を取れるようになりたいものです。自分も大切にしながら、周囲との関わりも大切にできる集団・・簡単ではないけれど、そうできない時話し合える仲間であれば、様々な困難を乗り越えていけると信じています。

 

 

 

 

最終章では、午前も午後も涙と笑顔の溢れる感動の時間でした。自分自身の不完全さも受け入れながら、それでもより良くなりたいする自分を勇気づけ、仲間と共有することで勇気づけあう共同体感覚溢れる時間に、私自身も勇気づけられました。

 

 

それぞれが掲げているのは、この学びをこれから日々の中でどう実践していくかの自己宣言です。小さな日々の実践が必ず良い波紋を広げていくはずです!! 顔晴れ!!

 

 

これから来期の計画の打ち合わせが入ります。このアドラー心理学『ELM勇気づけ』も継続していきたいけれど、リーダーの育成も急務とのお話。限られた予算の中でどう効果的に取り組んでいくかが課題です。

 

 

ELMについては、自前でできるように昨年度と今回の受講者の中からリーダー認定者を育てて、リーダーが展開していくこともできます。それまでは、受講者の皆さんが学びを実践し続けて頂くことで小さな波紋の輪を広げていくことも必要です。とはいえ、仲間がその事業所にいないとなかなか難しいとの受講者からの声もありますが、そこは事業所を超えた仲間と勇気づけあい続けていけるはず。受講者の皆さんの真っ直ぐな表情が一番の証です。

 

 

アドラーの教えが会社・組織で使えるには理由があります。一人ひとりがつながり感覚を持つこと(共同体感覚:心の健康のバロメーター)と同時に、共通の利益のためにコミュニティに進んで貢献と参加すること(ソーシャルインタレスト)を目指しているからです。

 

 

全てがアドラー心理学で片付くなんて言いません。ただ、この感覚で世の中が溢れているともっと私たちは幸せな社会を築けると改めて感じている今日この頃です。

 

 

今日もブログに来ていただきありがとうございます。