2025年、明けましておめでとうございます。
本年も変わらずよろしくお願いいたします。

 

 

本日仕事始め・・・ですが、稼働は4日から。二日間、日本アドラー心理学協会 【使いこなすアドラー心理学 プラクテショナーコース】オンラインセミナーのサポートに入っておりました。

 

 

スタート前の昨日朝、TVのサンデーモーニングを見ていて印象に残ったことがありました。
新春SP「戦後80年、すれ違う幸せのかたち」で大統領交代を直前に控えたアメリカを取材したニュースでした。
幸せのかたちは人の数だけ違ってあるはずと思うのですが、個人の望むものというより、息とし生きるものに共通する地球の中で存続するためには何が必要なのか・・・社会全体の問題として考える視点も必要なのかと思いました。
決してそうではないと思えるような事件や戦争のニュースが次々と起こり、殺伐とした日々が続いているから余計にそう感じるのでしょうか。

 

 

そんな混沌とした中で、誰もが人としての生き方を好む好まないに関係なく、考えざるを得ない状況を突きつけられているようにさえ思えています。何もアメリカだけじゃない、今日本でも「幸せのかたち」は大きく変化してきているのではないかと思いました。激変していく時代の中で、幸せの価値も大きく変化している・・・その生の声を拾っていました。驚いたのは、アメリカでのインタビューに、古き良き時代を経験してきた人たちだけでなく、若者たちからも「昔のアメリカ、強い時代のアメリカに戻るといい」と声があがっていたことです。
その他でも、難民をたくさん受け入れているドイツでも「難民より自分たちの生活を救え・・」というデモの風景も。自分の目の前のことでいっぱいになると、社会という共同体のことなどには目がいかなくなるという姿を目の当たりにした気がしました。

 

 

それがいい悪いではなく、では自分はどうありたいのか、どうあろうとするのか考えさせられました。そしてこれは今、日本社会の中も同様、そして会社や組織も同じではないだろうか?改めて、個人も組織も自分たちの『あり様」を問い直す時代が来ているということのようです。

 

 

最後のテロップに出てきたトルストイの言葉
「人が生きる意味は、人を幸せにすることにある」

 

 

そのテロップを見てからのアドラー心理学でした。プラクテショナーコースであったこともあり、より深く考える時間になりました。昨年もある社長から、「盛矢さんは、なんでそんなにアドラー心理学推しなの?」と聞かれたばかり。それは、トルストイの教えにも共通するのですが、人類の一員としての人生の生き方・あり様を「共同感覚」として根底に置きたいとてもシンプルな答えがアドラーの教えの中にあると感じています。

 

 

アドラーの「この広い宇宙の中の片隅にある地球の中で、どうすれば人類が存続していくことができるのか・・そのためには、個人の成長と共同体対して貢献することが必要である」(人生の意味の心理学ーアルフレッド・アドラー) 本文はもっと長いのですが、ここに尽きるなと。

 

 

目の前のことに振り回されることも多い日々ですが、迷った時、困難な状況に追い込まれて自分のことだけしか考えられなくなっている自分に気づいた時・・・「大切な人たちにとって、なかまにとって、地球に生きる人類の一員として考えたとき、それは有益であるだろうか、誰かの役に立つだろうか?」と問いかけて行動を決めていきます。大きな視点で見て理想を描き、今できることからやっていきます。

 

 

皆さんはどのような一年を描いてスタートされたでしょうか。
良き一年にしていきましょう。