アウトローの学び方です。
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≪ケイタイ・コミュニケーション≫−43−
2008年7月 リオール通信110号
頻繁に入るメールに目を通しながら、「携帯電話のメールには、
できるだけ感情を入れないように気をつけている」と?社長。
携帯メールは便利だけれど、少ない伝達文字の中に、
感情が入っていると事実が見えにくくなってくる。
また目に見えない感情までもが込められている文字に
相手がどう反応するかもわからないし、誤解を招くことも多い・・・
後で顔をつきあわせて話してみると、
その受け止め方の微妙なズレに愕然としたとのこと。
コミュニケーションツールとして急速に波及した携帯メールも
今や報告などにも使われる便利なビジネスツールとして一般的になってきた。
その中で起きるコミュニケーションの不具合に戸惑うことも多い。
目と目を合せて行なう≪報 ・連 ・相≫でさえ
なかなかうまくいかないのに、メールとなれば一段と難しい。
学生たちの日常コミュニケーションツールとしての携帯電話メールのやり取りと、
ビジネスシーンでのやり取りに求められるのは必然的に質が変わってくる。
そのことを教えられないまま会社に入り、いつもどおりに送信した上司への
メールでこっぴどく叱られたという若者の話もあった。
アナログとデジタル・・・その両方からの情報をうまく使いわける術は必須で
「デジタルはどうも」なんて時代ではなくなったのかもしれない。
≪報 ・連 ・相≫という情報交換の中で、
人は【事実・感情・それに対する信念】をごちゃ混ぜにして
発信していることが多い。
それをメールではどう伝えていくことができるだろうか。
これほどまでに便利なツールは使えるにこしたことはない。
ただビジネスシーンでの使い方には、双方の共通認識が必要。
半期お手伝いした大学での最終講義、単位を出せない生徒からの
問い合わせメールに打つっては消しを繰返していたが、
思わず「説明が必要ならば、直接聞きに来るように。以上」と打ち止めにした。
事実以外のどうしても伝えたい気持ちはメールでは表現できない。
日常的に行なう情報の受発信について、考え直す機会を戴いた。 報恩感謝