今日はロータリークラブの地区大会で呉に行ってきました。
楽しみにしていたのは午後からの東京大学大学院教授の
姜尚中氏の記念講演でした♪
演題は「悩む力」〜無縁社会におけるロータリーの役割
**************************************
特に印象に残ったのは冒頭の言葉、
無縁社会…そこで孤立が生みだすものは、ネガティブな感情であり、
不安、敵対、憎しみ、蔑視、対立、仏教で言えば煩悩が溢れてくる。
現代社会でのつながりの象徴でもあるインターネットは、
誰とでも、いつでもつながっているけれど、
有縁社会とは言わない。
そこには希望を持ってつながっていこうと言うモノはない。
知りうるほとんどのことを知ることのできる現代社会の中で、
地域と共にあり、またそれを超えていくこと、
人材ではなく人物を育てていくのが、
ロータリアンとしての役割のひとつともありました。
アテンション(興味、関心、注目のこと)…
人が人に対して関心を持つ、まなざしを注ぐ、
アデンションをふり注ぎ、アテンションを受け取る
そんなコミュニケーションでなければならない・・・
*************************************
それも印象に残りました。
来年は東京大学を退職して小さな大学に入り、そこで人物を育てていきたい
ともお話しされました。
ロータリクラブも一つの社会集団であり、会社や組織、家族そして地域、国
どうつながるのか、どう関わるのか・・・いつも考えます。
同時に自分の関わりの仕事の中でも大きく感じている違和感でもあり、
それぞれの中での悩みを聴く機会も多いので余計に心に響きました。
明日は大学・・・講演の中で受けとめたメッセージを学生たちに
話してみようと思います。
柔らかい語りの中に力強い意志とメッセージを感じました。
とても素敵な方でした。いい時間を戴いて感謝です。