残心

2013.08.30

台風の季節になりました。
蝉の暑苦しい鳴き声は、虫の声に変わってきて
秋の気配を感じます。
夕方には、大雨警報は消えましたが、明日も雨が
降りそうです。十分に注意をしましょう。

リオール通信?123号より 2009年10・11月合併号
アウトローの学び方です。
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 ≪残心≫−55−
防府での面談を終えて うす暗くなった駐車場に向かっていると、
お休みの時間を使ってきていた店長がお見送りに出てくれます。
また手の空いたスタッフの一人も飛び出してきて、一緒に見送ってくれました。
バックミラー越しの 二人の笑顔に癒され、見守られるように車を発進しながら
「今日一日の仕事を終えたなぁ」と安堵を感じます。  

話はかわりますが、メンやドウを打ち込んだ後、油断せずに間合いを取って
直ちに中段の構えをすることを、剣道では ≪残心≫
というそうです。
どんなに技だけが決まっても、この残心の動作を取らないと審番は
一本の旗を上げません。

武士道の世界だけでなく、茶道の世界でも、茶器を置く時には
恋人と別れるときのように余韻を持って離すよう教えているそうです。 
武道では、次への心構えの姿勢のようです。 
茶道では「余情残心」と言い、主客は帰っていく客が見えなくなるまで、
その客が見えない場合でも、ずっと見送る。
その後、主客は一人静かに茶室に戻って茶をたて、今日と同じ出会いは
二度と起こらない(一期一会)ことを噛みしめる。
この作法が主客の名残惜しさの表現、余情残心であるというそうです。

 
 
   
面談を終えて帰る時、エレベーターや表まで送ってくださった方たちの姿が
気になります。 また電話の切れる瞬間も…。  
バタ〜ンとしまるドアの音、もうひとこと言おうとした時
プツリ と先に切れてしまった電話・・・
そんな時、どこか心を置き去りにされたような寂しさを感じる自分がいるから
かもしれません。
同時に、忙しい中の心遣いに感謝の想いと、その気遣いに気づけなかったら
申し訳ないと思うから。

それでも、何かで心がすでにそこに無い時、ゆとりのない時…アッしまった!
と 自分でも失敗したと思うことがあります。  

ワンクリックで色んな情報が 伝えられるようになった現代に・・・
と言う人もいるかもしれませんが、古いとか新しいとかの範疇ではなく、
人と人との出逢いの中で、相手の気持ちを思いやる心を失いたくないと
改めて感じました。 

≪残心≫相手の気持を思いやる心の余裕の大切さを教えて戴きました。 
報恩感謝。

カスタマイズHappyレッスン
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