先日、ユマニチュードという聞き慣れない認知症ケアの新しい方法が紹介されていました。
とても興味深く聞きいってしまいました。
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【見つめる】【触れる】【話かける】【[立つ】
“人間らしさの回復”を目指す認知症ケア
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≪ユマニチュード Humanitude≫
認知症のケアで今注目されている方法です。
フランス生まれの《知覚、感覚、言語≫による
包括的コミュニケーション。
“人間らしさの回復”を示すフランスの造語だそうです。
ちゃんと正面から目を合わせて話しかける。
掴むのではなく、下から支えるようにする。
話しかけ続ける。
立つことは生きる意識につながる。
あれ・・・これって、小さな子どもを育てる上でもとても大切なことじゃなかったっけ。
今起きている幼児虐待やDVよくよく考えれば、その人たちが不幸にも小さな頃
体験してこなかったこと。ちゃんと向いあって育ててもらえなかったことが、
あと後になって、人とどう接したらいいか分からなくて、
間違ったコミュニケーションで自分を満たす。
思い出したのは、まだ雇用能力機構さんが存在し、キャリア教育が始まった頃の事、
中学生たちの職場体験事前授業の御手伝いをしていた頃のこと。
常に体験型研修のため、実際に生徒一人ひとりの背中などに触れながら
姿勢作りをした時、「体に触れるんですか??」と驚く先生がいました。
不思議でたまりませんでした。
身体的ストロークも心理的ストロークは今でも大切にしていること。
身体的心理的、そして言語アプローチ無くしてどうやって向き合っていくのかと。
認知症ケアだけじゃなく、今起きている幼児虐待、家庭・教育現場、
職場での問題など、大きくみればみな同じではないだろうか。
教育現場でも職場でも、体に触れればすぐにセクハラだとかパワハラと
言われてしまう時代だから確かにむずかしいことではあるけれど、
それまでの人間関係の作り方次第だとも思わなくもない。
人が人として生きていくための大事な関わり方。
交流のないところにコミュニケーションは生まれない。
そのコミュニケーションをどう取ったらいいか分からない人が多い世の中でもある。
【見つめる】【触れる】【話かける】【[立つ】・・もしかしたら、今私たちは
“人間らしさの回復”を誰もが目指す必要がある時代なのかもしれません。