あ・うんの関係

2014.04.30

リオール通信131号 2010年9月号より
≪あ・うん≫−63−

ある大手組織の次長のつぶやき・・・
ニ週間前に部下に指示した企画書が出来あがったのは会議の二日前だった。
目的、ゴールまでの詳細も伝えた上での指示だったのに愕然としたという。 

そしてもう一つ、今の進捗状況を全く知らせてこない部下にイライラも
感じていたらしい。 
そう人には≪ココロの納期≫があるのだ。
≪ココロの納期≫指示を受けた方より出したほうの心の中の納期は
数段早い!と昔上司に教えられた。

「昔は上司が「いつでもいいからやっといて」と言って投げられたものは、今日中に仕上げろという事だった・・・」
「ドヤサレながら、いつでも言いっていったじゃない・・・なんて心では思ったけれど、次は絶対にやってやる・・って学習してきたんですよね」と苦笑いです。 
双方のココロのすれ違いは思わぬ事態を引き起こします。

「あ・うんの呼吸」という言葉があります。 
二人以上で何かひとつのことをする時、絶妙なタイミングで多くを
語らずしてピタリと決まる、
気持ちが一致している関係をいうのですが、最初から最後まで
全てにおいて呼吸の合う、ココロの通じ合う関係・・・
こんな関係が築かれていくまでには、色んなやり取りの失敗の中で
互いが学び合う時間も必要だったはずです。 

目指したいのは「あ・うん」のような部下と上司の関係かもしれませんね。
ふと「あ・うんの関係」までとはいかないにせよ近い関係が保てる人が
自分の周りにどれくらいいるだろうかと改めて考えてみると
本当に少ないことにドキッとしました。 
報恩感謝。
カスタマイズHappyレッスン
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