基本なくして応用なし

2014.06.07


疲れを癒す週末にしたかったのですが、両親の引っ越しでした。

ちと、足腰にきております。
今日はリオール通信2011年11月 133号より。
≪基本欠如≫−65−
 アジアからの人材を集め教育して企業へ派遣する団体の理事とお会いして
お聞きしたお話。外国人の受け入れをしたら江田島の訓練施設に連れていき
初期教育を徹底して指導されるそうです。

大切にしているのは、「笑顔で挨拶」「時間厳守」「約束を守る」この3つ。 
脱いだ靴を出船型に揃えることはもちろん、ラジオ体操も汗だくで真っすぐ両手を広げ 体全体を動かしてやることを指導されるそうです。
(懐かしく思い出したのは管理者養成学校の訓練) 

ところが初期教育終了後、派遣先の工場を訪ねた時、愕然とされるそうです。
朝の朝礼でのラジオ体操を一生懸命にやっているのは、その派遣された人たちだけ。

肝心のお手本であるはずの日本人たちがダラダラと体を動かす姿。 
それどころか、海外から来た彼らを蔑み嫌がらせやイジメが発生している現実。 
確かに昨今 海外就労者の起こす事件がクローズ・アップされますが、
それを受け入れる日本の受け入れ側にも大きな問題があることを痛感されたそうです。
又ここで働く日本人の心の荒みを感じるとの生々しいお話しでした。 

重なってしまったのは、研修で一緒になった造船所勤務の部長が
自分の部下を失った話
・・・やけに最近服装の乱れや生活態度に荒れが見られるなと思いつつも、
注意ができないその部長はヘルメットの顎紐が緩んでいることを知りながら
見逃してしまったその日に事故は起きてしまった。
悔やんでも悔やみきれない部長の涙。 

どちらにも共通するのは≪基本≫ です
基本はそれに基づいて成立つような根本であり、その一つひとつが先人の知恵や
工夫で見出されたもの。
その基本を家庭や学校で学び、さらに会社での基本も積み重ねていく・・・
でもその基本の意味や目的を知ることもなく、結果や成果のみを追求していくと
時間から時間の作業になってしまう。基本はどこかに追いやられ崩れるモラル。

そんな≪心≫の無い仕事が人を育てること、
ましてや働くことの意味や自分にとってのやり甲斐などを見出し自分の未来を描くことなど難しいのかもしれない。

 「教育(教え育てる)を重要視していない環境の弊害とも思ったり、
他人を意識しないでも生活ができる愛が不必要な寂しい時代のようです。」
最近戴いたある社長の言葉が胸に刺さります。 報恩感謝。
カスタマイズHappyレッスン
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