8月6日 原爆投下から69回目の祈りの日。
友人から聞かれました。
「広島の人は何故原爆を落としたアメリカが許せるのか? 素朴に疑問に思う?
誰ひとりとして明確な答えが返ってこない。教えて」と。
原爆は許さない! だからと言ってアメリカ人が憎いとは思えない。
戦争は許せない! だからと言って戦争をしている国の人たちまでもが
悪いとは思わないし、思えない。
「寛大なのか、それとも意見を持たず曖昧で何も考えていないのではないか」
と言われてしまう。それも違うだろう。
直接体験の無い私が語るにはあまりに重すぎて口にだせない。
広島に生まれて広島に育っているのに、知っていることより、
知らないことのほうが多い。だからもっと知りたい。
真剣に考えれば考えるほど、難しい。
政治や経済、そして文化などその背景も歴史もある。
ただ、誰かやどこかの国を恨んだままで生きることを望んでいないし、
そこに未来への解決策が見いだせるとは思えない。
原爆を落とした国や戦争をする国の善し悪しを論じることより、
文化や歴史背景の違う私たちが共に生きていけること、人と人とが殺し合わない、
自分の命も他者の命も大切にできる心を持ち続けるために
自分に何ができるか考えたい、語り合いたい。私はそう考えます。
祈りの日・・・平和についていつも自分に問い直す日でもあります。