コミュニケーションの達人

2015.10.16

株式会社キーレックス 昨日のリーダークラスに続いて選抜若手育成研修です。

若手の課題はグローバル化時代に対応できる人材になることで、
進め方も全く違います。
今日は天津キーレックスの立ち上げに関わってこられた大先輩池田さんのお話。
文化も言葉も習慣も違う国で、どうやって現地の人たちの信頼を得て
働いてもらえるようになったかなど・・・自分のやってきたことを惜しげもなく
話して戴きました。
当時中国バブル真っ只中・・・少しでも賃金が高いところが見つかるとすぐに
移ってしまうのは当たり前だったそうです。
その中で、信頼を得て働いてもらえるようになるためにやったこと・・・
それはやっぱり、自分から話しかけ、彼らの中に入っていったこと。
また、指示命令の前に、まず話を聞くことをとても大切にしたそうです。
ミスの原因究明をする時も、ミスを認めないところのある彼らに、
「こんなミスが出たけれどどんなことをするとミスが起こるだろうか?」と
自分たちから出させて、自分たちが言ったのだからやろうよ!と
根気強く働きかけていったそうです。
「どうやってこちらの要望だおりに
やらせるのか」
・・・という質問には、
「やらせる」のではなく、
「やってもらう」ですと訂正が
入りました。
無理矢理ではなく、自分からやりたいを引き出す質問の達人です!
人柄、懐の深さを感じる方でした。
帰国の際には、他部署の人まで従業員全員で現地の「友だち」という歌を
歌い送られたそうです。
当時、現地でその様子を目の当たりにみた労務の人は、
感動で涙が止まらなかったそうです。
「私は仕事を教えに行ったんではない。多分、仕事のできる人は他にもたくさんいる。
でも、彼らをその気にさせて組織として形にしていくのは、
自分でしかないんだろうと覚悟した」
そんなこともおっしゃっていました。
同時に日本でも海外であっても、人と人というところでは何一つ変わりはしないと。
昼食時、正直を言うと、日本人の人たちより仕事はしやすいかもと。
素直で仕事を覚えたいという意欲という点では、
格段の差があると思えるそうです。
現地の言葉を覚えるのに夜間学校にも通って、現地の言葉を覚えて使ったりの
裏話も・・・。
そこでは「私はあなたのことが好きです」が一番初めに覚えたそうですが。
人と人とがつながっていくには、自分から行動を起こし、
近づいていくことの大切さを教えて改めて教えて戴きました。
丁度修道大学の後期の講義でも4名の中国留学生がいます。
彼らは日本人学生より貪欲で学びたいという気持ちが伝わります。
確かに主張も強いけれど、同時に素直で学ぶという姿勢は比べ物になりません。
自己防衛の殻に少し穴をあける・・・
まさに謙虚さと素直さは成長の鍵ですね!
午後からはビジネスコミュニケーションがテーマ。
話しながら池田さんの中国での姿が何度も脳裏に浮かびました。
心折れそうになったことも、しんどいこともあったけど、
帰りたくないな・・・もう少しいたいなと思ったとおっしゃった池田さん・・・素敵でした。
いい出会いに感謝です。報恩感謝。
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