食が作る心と体

2015.12.13

ーりオール通信 127号 2010年3月号よりー
Dr‘sカウンセラー流【 トップのための心と体のおしゃれ学】?75
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昨年からスタートさせたカウンセラーの学びは、生化学や生理学から
ニューサイエンス時代の栄養学に入りました。
スローエイジングの4則は
1.摂取カロリー制限 
2.適切な運動 
3.サプリメントの摂取
4.楽天思考

があげられます。 

サプリメント文化のない私たちには多少違和感があるのですが
現代社会の≪カロリー過多・栄養不足≫食生活である中で、
5大栄養素+必須栄養素+微量栄養素をいかに有効に摂取するかの観点から
いうと、やはり避けては通れないモノであることも確かです。

栄養学や薬学、医学がここまで進化したのに、何故、生活習慣病や
がん患者が増えるのか???
私たちが口にする食べ物によって差がでるのではと、
そこに着目して1990年頃よりアメリカの様々な分野の研究グループが
協力し『デザイナーズフーズ・プログラム』の研究が進んでいます。

その結果「肥満や生活習慣病の予防に効果が高い」「がん予防に効果が高い」

と評価された食品には、今まで存在を無視されていた物質ファイトケミカルス
(植物性科学物質)が含まれていることが分かりました。
老化の元凶である活性化酸素を追撃できる栄養素、
つまり食べ物の中に含まれる成分はファイトケミカルスなのです。

ファイトケミカルスは、野菜や果物の苦味、辛み、匂い、色素などの成分に
含まれる物質で、動脈硬化や高脂血症などの生活習慣病を予防し、
がんの発生や増殖を抑える力があります。
その中でもその機能性が明確になった約40種の食物性食品を
デザイナーズフーズと呼んでいます。

その中でも馴染みの深いもの、知っておいたほうがいいものを紹介します。

*ニンニク: ケルチンというがん予防に有効なポリフェノールが含む。
      特有の刺激臭をだすアイリン、最近注目のテルペンも含む。 
      ニンニクが洋の東西を問わず薬として使われた歴史も頷けます。

*トマト:赤い色素のリコピンは前立腺がんの予防に役立つ。
     リコピンとβカロチンというカロチロイドが主ながん予防成分。
     ビタミンが多く血中の酸化を防ぎ、ビタミンが酸化された時復活 
     させる力がある。
     ヨーロッパでは「トマトが赤くなると医者が青くなる」という諺が
     あるほどです。

*キャベツ:淡色野菜でありながら、ビタミンを豊富に含む。
     ビタミンが整腸作用や他にも胃潰瘍、十二指腸潰瘍を予防する。
     主ながん予防成分はイソチオシアナート、インドールなど。

*ブロッコリー:ビタミンがレモンの1.5倍は有名ですが、がん予防成分の
        貯蔵庫ではないかと言われる健康野菜のチャンピオン。
        イソチオシアナート、ステロール、インドールなど多く含
        む。その他、βカロチンやビタミンなどの抗酸化物質も豊富
        に含む。


如何ですか? 日常生活の中で充分に取り入れられる食物ばかりです。
興味深いのは、いまうつ病患者が増加していますが、
一般的治療の多くは抗うつ剤などの投薬治療です。
うつ病は心身のバランスを整える脳内の神経伝達物質セロトニンの不足が
一因と考えられており、日々の食事の見直しで脳に不足している栄養素を
補うだけで改善したケースが多くあるということです。 

メンタル的に弱っている方との面談では食生活について必ず聴きますが、
生きる力の弱まっていることもあり、食に無関心な方や、
逆に過食でのストレス解消に走る方も多いのです。

「食べること」は心とからだの健康を自らの力と食の力で作ることでもあります。
健全なからだにこそ健全な精神が宿ります
食生活を見直してみましょう!

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