アウトローの学び方【しないことの選択】

2017.02.18

リオール通信 2012年4月5月号 ?147より
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≪しないことの選択≫-80-
ある新任リーダーのお話。  

前任者から引き継いだ部門・・・多様な職務を実行するその課員だった彼は、
自分の仕事はわかっていたが それぞれの仕事内容を把握していないため
先ずは自分が仕事を覚えるべきだと考えたそうです。
その結果、莫大な仕事の量とリーダーとしての管理業務に追われ、
心身共に疲弊してしまっている上に、明確な指示命令を出せないために
部下からも不平・不満が勃発。
リーダーはいったい何をすべきか・・・。
確かに部下の仕事もできるにこしたことはないけれど、
だからと言って部下以上に出来なければリーダーとして
成り立たないわけではないはず。
現に全くの異業種からトップがポンとやってくることだってある。
何故それが可能かと言えば、コンセプチュアルスキルと言われる
問題発見・解決、概念化能力に優れているからできる。
つまり一を聞いて10を知る力・・・これまでの知識や経験を応用できる知恵が
備わっていることと、他者を巻き込む魅力があるからだろう。
仕事の中身を覚えることに専念してしまい、全体からモノを見る事が
できなくなっていたリーダー。
さらに最近大きな案件が回ってきた。
一人でこなすことなどできもせず結果的に部下に無茶振りすることとなり、
険悪な関係で言いたい放題だった部下は
「やれるわけないでしょ!」と食ってかかってきたらしい。
それでも結果的には、その部下がブツブツ言いながらも無事終わらせたらしい。 
部下は、やれないんじゃない。やりたくなかっただけ。 
仕事ができる人に任せることもせず、何でも自分が回そうとして結果的に手放す・・・いい状態で手放せていないから余計に部下からの信頼を失ってしまっている。
 ≪手放す≫ことができるかどうかが大きな鍵。 
そこでまたまた勇気が挫ける。また言われるかもしれない! 
だから、全体の仕事を把握して割り振りし直しその上で渡す。
 例え「しない」と言おうと 課に割り当てられた仕事は仕事だからやってもらう。
今やっている仕事を止めさせるのか、先にやらせるかは優先順位次第・・・
だからこそ、部下が今、何の仕事をしているのか、進捗はどうなのか
それを知っておかなければいけなくなる。 
ここにコミュニケーションパイプの重要な意味がある。
任せるとは渡しっぱなしではない。
もう一つやるべきことが。
それは自らのココロとカラダの状態を整えること。
不健康な日々は不健康な思考を繰り返しさらに自分の状態を悪化させてしまう。
しないことの選択=するべきことを選択すると改めて考えさせられました。

報恩感謝。
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