『自分ファースト』!?

2017.05.24

今日は営業同行で尾道にある本社を置く企業訪問させていただきました。
面談が始まりすぐに
「実は盛矢先生をよく知っているんです」と言われドッキリ!
すぐに私の頼りない記憶力をクルクルフル回転・・・名前は覚えられなくなったけれど、

お会いしていたら顔は覚えているはず・・・でも出ない。
なんと社員教育研究所 管理者養成学校 基礎コース(地獄の特訓)修了者でした。
他にも数々の研修に参加されていて色々リサーチして戴いていたようです。
嬉しいことです。
研修コンサル会社には多くの講師が登録されている中で、
大事な自社の研修を誰に任せるのか・・・
メニューを見ただけで決められたり、まる投げであったりも多いもの。
もちろん本当に任せていいのかどうかは面談してからですが・・・
先ずはOKは戴けたようです。
人材育成は全ての企業組織の永遠の課題。
特に若手の傾向は、これまでの私たちの概念の枠など到底思いつかないような
価値基準であったり、仕事に望むものが変化してきています。
面談中、「近年若い社員の傾向を見ていると『自分ファースト』な若者が多い
というお話がありました。
自分ファースト・・・確かに。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングが2017年春の新入社員意識調査結果を
発表しました。
その中で「会社に望むこと」を8つの選択肢から選んでもらう複数回答の質問に対し、
「残業がない・休日は増える」を選んだ人の割合が過去最高の41.5%で全体の3位
「給料が増える」34.4%を初めて上回ったといいます。
同じ質問に「私生活に鑑賞されない」との答えを選んだ人も3年連続で増えています。
調査レポートによると、
「私生活の確保を仕事選びの基準の一つとし、会社に尽くすのではなく、
私生活を重視する『自分ファースト』思考が強まっていると分析しています。
一位は「人間関係がよい」83.0%
二位の「自分の能力・向上が図れる」56.9%・・・順位は前年と同じでも回答割合下落。
就活に際し、過大な残業時間など劣悪な環境下での労働を強いる「ブラック企業」
ではないかを「気にした」「少しは気にした」と答えた人は84.3%と前年80.9%より増
確かに大学生たちと就活の話をしていると同様な考えの子が多いです。
米国大統領 トランプ氏が「アメリカファースト」という言葉を使った演説は
とても印象的でした。
小池百合子都知事が頻繁に使う「都民ファースト」「アスリートファースト」
都民を一番に考えてみてほしいとか、使用するアスリートを一番に考える。
じゃあ『自分ファースト』何事にも自分を一番に考える、自分を大切にする・・
でしょうか。
ふと考えた・・・どうも言葉だけがひとり歩きしてしまう日本の風潮。
・周囲のことばかりに気を取られ、自分を犠牲にして尽くす人
・全ては自分ありき、何事にも自分を優先する
どちらも違和感を覚えます。
「もっと自分を大切にしなさい!」と私はよく言います。
「自分を大切にできない人は、周囲を大切にできない」とも言います。
でもそれは自己中で生きるという意味ではありません。
都民ファーストいいと思います。アスリートファーストいいと思います。
例えば、都民にとっていいことであれば都民の幸せにつながります。
幸せを感じれば都民は喜んで東京を訪れる人たちに東京の良さを分かって
もらえるようにお・も・て・な・しするでしょう。
心のこもったおもてなしは、「次また日本を訪問したい」
とか、誰かに「日本は素敵な国だよ!」と紹介したりしてくれるでしょう。
すると国や東京は潤うことになります。
東京ばかりか、その足をのばし私たちの広島やそれ以外の街も訪れるでしょう。
その潤いでまた魅力的な街、国づくりも可能です。
オリンピックであれば・・・住む人にとっても、訪れた人にとっても、
応援してもらったアスリートたちにとっても、開催国、開催都市にとっても
それを応援する社会にとっても・・・
みんながHappyになる!! 
自分を大切にするということは、関る人も大切にするということ。
そして、自分を大切にするということは、自分に責任を持つということ。
『自分ファースト』は『自分に責任を持つ』が大前提だと考えます。
会社で働くということは・・・共同体の中で生きていくこと。
自分だけの価値観でものごとを進めてしまうとたちまち組織は不協和音で溢れます。
『自分ファースト』の一面だけに焦点が当たった若者たちの思考傾向に、
日本は大丈夫なのかと思ってしまう。
さて、実はここからが私に与えられたミッション。まさに理念浸透ソリュージョン・・・
管理職も一般社員も同じように意識改革が必要なようです。
心して準備に入ります。
とてもいい出逢いを戴きました。ありがとうございます。
色々考えていたら長文となってしまいました。
今日もブログに来ていただきありがとうございます。
アドラー心理学講座 カスタマイズHappyレッスン
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