ビジネス交流センター様からのご紹介で製造業会社の常務と面談させて戴きました。
後継者としてバトンを受け取る準備を着々と進めていらっしゃるようです。
ただ・・・其のタイミングがいつなのか??
教育業界に入って20年あまり。
様々な規模の創業社長や後継社長、未来の後継者とお会いしてきました。
同族会社で事業継承されるタイミングはそれぞれ違うようですが、
上手くいったところ、上手くいかないところ、一体何が正解で何が間違いなんだろう。
エンドを決めている社長もいらっしゃれば、いつまでも譲れない社長もいる。
後継者ではなかったのに、所事情で急きょ上に立つ方も。他にも中継ぎ社長。
思い出したのは、65歳で会社を受け継いだとおっしゃった社長。
2代目社長がなかなか退く意思がなく、病気になって突如という形だったそうだ。
そこからの苦労を考えると、社長になりすぐに後継者への事業承継までのプランを
一番先に考えたとのこと。次世代を担う社長候補に同じような思いはさせたくない。
その社長は2年をかけて誰にすべきか見定め、残り3年をかけ事業継承を進めて
いかれました。
中継ぎ社長を頼まれ、引受けたものの思うようにはやらせてもらえない中、
結果を出すまでやりたいと悩む社長もいました。
経営者であるのに経営能力がないまま、子会社としてぶら下がっている社長もいた。
なんと日本にある企業の90%以上が同族経営だそうです。
私は経営コンサルではないので、経営そのものの観点からは何も言えないけれど、
思ったのは、やっぱりここでも社員はもちろんですがそれ以上に
家族とのコミュニケーションが重要になるんだと。
日本の同族経営は3代で潰れる・・・という話はよく聞きますが、
100年以上続いている会社だってある。
社会経済が目まぐるしく変化する時代、そしてすでに飽和状態だと言われる日本企業
・・・その会社事業を継承していく後継者は、これまで以上の覚悟と決意が必要だと。
今お手伝いしている理念浸透ソリューション取り組みの会社や組織のトップは
みなさん、事業継承のバトンを受け取った二代目、三代目、4代目の会社です。
創業からの成り立ちも振り返っていかれながら、未来へ向けて目指す姿を
再構築していく作業から取り組まれています。
引き継いだものを未来へつないでいく覚悟と決意、そして未来への夢を描いて。
一時間の面談予定が終わってみるとなんと3時間半。
出して戴いた珈琲に添えられたシュガーカバーに目がいきました。
「エンドユーザーが直接見えない製造業だけど、心を尽くすことを大事にしたい」
とおっしゃった言葉が印象的でした。
悩みのない会社なんてないし、満足しているなんて会社は衰退している会社。
現状の苦悩よりも、引き継いだ時のために様々な準備されている姿が
とても眩しく、たくさんの気づきを戴いた貴重な時間でした。報恩感謝。
こんな熱いトップのお手伝いがやっぱり楽しいと心でつぶやいたのでした。
今日もブログに来ていただきありがとうございます。