あるクライアントさんの悩み。
「これまで一生懸命家族のために生きてきたから、
そろそろ自分のために生きようと思って。
色んなことにチャレンジしているんですが、
なんか楽しめない自分がいるんですよね」
慣れない結婚生活、子育て・・・色んなことを一生懸命にやってきて、
子どもが親元を離れ自立して・・・
これまで自分のことを後回しにしてきたことに気づく。
これからは自分がやりたいことをやり、色んなことを楽しもう♫
と意気込んではみたものの・・・
楽しみきれない自分がいることに気づいたそうです。
楽しまなきゃと思うこと止めてみますか？
様々なチャレンジをしながら、
今ここの自分がどんなことを感じているのか、
ありのままの自分の感情を受け取ってみる。
目の前のことに一生懸命で、感情のスイッチを
どこかでシャットダウンしていたのかもしれません。
いきなりせっかくの時間なんだから『楽しまなければ・・』と
ねばならない思考で自分を追い込んでいるのかも。
嬉しいことも、かなしいことも、辛いことも・・・
特に『感じないようにする』ことでがんばれたのかもしれません。
嫌な感情に気づくと辛くなってしまうから。
感情に支配されることが嫌だから、
感情を感じないようにしている事ってあります。
楽しめない自分が悪いのではなく、
今ここをどう感じているかに気づいてみる。
色んな感情に気づく・・・こそから始めたって大丈夫。
楽しめる状況にあっても楽しめない自分がいることってあります。
私自身、人の借金を払っている頃、会社の社員旅行と仕入れを兼ねて
USAに毎年行っていました。
日本では絶対に目にすることのないような大自然を目の前に
笑えない自分に気づきました。
なんせ5年間で笑顔で写ってる写真なんてほぼない！
笑えないんですよ。こころから。
先が見えなくて、人に裏切られた感覚ばかりが蘇り、
心は世界で一番不幸な私感覚に支配されていたから。
できるだけ何も感じないように、誰にも気づかれないように・・・
どうしようもできない現実を考えると嫌になるから
ひたすら時が過ぎていくのを待っていたかも。
今のように心の勉強をしていたらもっと上手に自分と付き合えたのに。
でも大丈夫・・・人はいくつになっても自分を変えたいと思うなら
変えることができるのだから。
最後に彼女が言ってくれたこと
「よくよく考えたら、子育ては大変だったけれど、
毎日変化し成長していく子どもを見ているの楽しかったです！
ちゃんと楽しめていたことさえ気づかににいた・・・」と。
その瞬間、彼女の顔は満面の笑顔になっていました
もちろんその笑顔に勇気を頂きました。
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