9月もあと一日ラストラン・・・
走りきることが大切
今日はアウトローの学び方
2008年11月(114号)からです。
≪伝えてみる≫−47−
やり取りの中で感じる嫌〜な気持ち・・・
結構そのままにしてしまうことがあります。
ある独立したばかりの若い経営者と居酒屋で話をして返り際 お金を払おうとした瞬間「儲けてるんでしょ。 何千万も儲けてるんだから・・・」
と言われた瞬間、「何?それ???」
いつもならサラリと流せた言葉が引っ掛かってしまった。
その日の会話は、聞けば聞くほど後ろ向きで結構きつかった・・・
一緒にいた時間がもったいないような気がしました。
お金を払うことが嫌だったのではなく、自分がよかれと思ってしたことがもしかして自分は人がいいだけ?と不快感を感じたんですね。
カチャカチャと自分の心が揺れ動きます。
心の奥で 「どうせ、人なんてそんなもんだよ!自分がこんなに相手をためと思ってしたことも・・・」
ブルータスお前もか!!私の心の声がつぶやきます。
もう一方で「こんなことでムカつく自分ってなんてちっぽけな奴なん・・・」
私のようにが沸きあがったり、はたまた<自己嫌悪>に陥って引きこもったり・・・ありませんか?
その場では「そんな言い方はするもんじゃない」とだけ伝えましたが、
どんな言動の何がどう嫌だったかは伝える事ができませんでした。
伝えると相手から 『嫌われるんじゃないだろうか?』
『誤解されたくない』とか自分の中で揺れ動いたのです。
昔の自分であったら、そのままにして二度と近づかないことを選択したでしょう。
でも、その人の人柄や一生懸命の姿を知っています。
同時に独立したばかりで自信と不安が錯綜するなかで弱音や甘える場所が欲しかったことも知っています。
また自分自身も一杯いっぱいでゆとりもなかったことも確かです。
思いなおして帰った後、メールで自分の感じた不快感と理由を伝えました。
翌日早々にお詫びの電話を戴きました。そのときにはすでに私の心のわだかまりは消えていたので、その電話は喜びに変わりました。
自分の心の感じ方は人それぞれで相手にはわかりません。
言葉にして伝えてみて初めて相手に理解されわかりあえることって
たくさんあります。
少なすぎた言葉、多すぎて真意が伝わらなかった言葉・・・
相手にちゃんと向き合って心の声まで聴いてみる。
それから、誠実に自分の考えと想いを添えて伝えてみよう。
やり取りの中で生まれる微妙なズレをそのまま放置してはいけないことを
改めて気づかせて戴きました。報恩感謝