アウトローの学び方 その29

2011.04.05

  
春爛漫・・・ソメイヨシノは7分から8分咲きでしょうか。

花の香りに包まれて気持ちも少し晴れやかに。

本気で向き合えば、
相手も必ず応えてくれる
−山田一繁(日本拳法協会会長)−
致知の今日の言葉より

今日は、アウトローの学び方です。
2007年4月リオール通信より
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≪相手のために・・・≫その29―
期待の女性営業・・・知的でとても凛とした女性だった。
初めて会った時、自分の成功体験を話してやってほしいという依頼もあり、
ついつい自分の営業時代の体験談や体験を通してのアドバイスなど話す。

他の人も混ざっての話なので余計に拍車がかかる。
彼女はその時「わかってはいるんですけど・・・」と所在なさそうに目は潤んでいた。 二度目再会した時、ふと・・・もしかしたら、今、彼女に話していることは、
本当に彼女が聞きたい事だろうかと。

2人だけで話すチャンスが来た時、改めて聞いてみた。
「あなたが聞きたいのは、何?
もしかしたら、成功談ではなく、成功するまでのプロセスかな?何が知りたい?」
すると彼女は初回会ったときの最悪の状態だったこと、そして今の自分の状況、
あるキャンペーンがキッカケで頑張れたという話・・・などなど
色々なことを話てくれた。

彼女は聴いて欲しかったんだ。翌日彼女からお礼のメールを頂いた。
・・・昨夜からいろいろなことを考えてみました。本当にありがたいことに、
私は人に出逢う機会に恵まれているし、多くの方々に良くしてもらって本当に
幸せものだと思っています。ですが、いつも話を聞くばかりで、
盛矢さんのように私のことを「聞いてくれる」人ってなかなかいないものです。
こんなふうに思うのは、贅沢なのでしょうか。
またお話しようねって言ってくださったことがとても嬉しかったです。
本当にそんな機会がまたあることを願っています。 

大切なことを思い出させてもらった。カウンセリングや面談、コーチングの場面では先ず相手の望んでいる状態を聴くのは当たり前だ。
そして相手の中から答えや解決の糸口を一緒に見つけていく。
でも、指導的な立場にたって人と話しをするとき、
ついつい相手の問題解決へ頭がいって、
息つく間も与えないほど自分の意見を言ってしまう。
体験談を…なんて言われるともう勝手なこちらのペースだ。
独りよがりの話は相手に苦痛すら与えてしまうだろう。
≪相手の為に≫…は相手のニーズとウォンツを知ることから。
基本に立ち戻ろう!    報恩感謝。
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