【道のうた】 森川 りう
これから通る今日の道 新しい道
通りなおしのできぬ道
苦しいことから逃げていると
楽しいことからも遠ざかる
感謝の心
みんなあるはず 出せるはず
勝つ人は強いが
ゆずる人はさらに強い
人の世は 山坂多い旅の道
長所はうぬぼれると短所になる
短所は自覚すれば長所となる
やり手になるな
任せられる人になれ
如何な云いわけも
自分の愚かさを隠すことが出来ない
出来ることはやろうとせず
出来ぬ事ばかり心配している
知りながら
つい忘れがち 親の恩
幸福はどこにも見えず
誰にも知れず
だけどみんなのそばにある
過去が現在を作り
現在が未来を作る
苦しいことも 苦しさの中に学ぶものを見よ
自分より他に 自分を苦しめる者はいない
むつかしい事は知らなくとも
人の悪口を言わないだけでとくになる
腹を立てまい
つとめて立てまい
腹を立てると寿命が縮む
人を困らせて得た物は
自分の身につかぬ
人の欠点にはよく気がつくが
善行や長所は見のがしやすい
身なりより光る あなたの心懸け
ああして
こうして
計画満点 実行せぬは玉に傷
ほめられて喜ぶ人は多いが
しかられて反省する人は少ない
与えられても
減らぬ親切 残る得
成り行きは 偶然に来るものではない
いやな仕事も喜んでやれば
好きな仕事に変わってくる
人の世話はよく出来ても
人に恩をきせぬ事 むつかしい
右でもない左でもない所に
まことの道がある
仕事も人の心と身になって
金は重宝なもので 神通力がある
ところが
金を我身の攻め道具にする人がある
豊かだから与えるのではない
与えるから 豊かになる
笑顔で お早う
感謝で お休み
希望と 感謝と 反省の日を重ねつつ
我が生涯を 意義深く
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内観法創設者 吉本伊信氏のお母様の詩です。
いろいろな心得が凝縮されたこの「道のうた」
一節一節を一日ひとつ心掛けてみよう。
雑多な日々の締めくくりに
一つひとつ自分に問いたい詩です。