日本人はなぜ 桜が好きか?

2009.04.01

日本人はなぜ桜がすきか、チャンと答えられますか?
それは、何と言っても、散り際のいさぎよさよ!」?貴方は、日本陸軍の生き残りですか? 
戦争中、軍部が戦意高揚の為に作られた「同期の桜」でも歌われていて、こちらが有名に成ってしまっています。

しかし、それは、当時の軍部のこじつけで本当の理由は他にある!、と思っています。

桜は、見てくれる人にさりげなく気を使い、
高いところに咲いていても、全ての花を下に向けて、下から見上げてみる人に見やすいように咲きます。
よ〜く見て下さい・・・・・。

また、葉が有っては、観にくく成るので、
葉がでる前に咲きます。 
これほど観てくれる人に気を使って咲く花は
他には有りません!

そして、何よりも、
時期的にも暗く灰色の空に囲まれていた寒い冬の期間が過ぎ、春の初めに人々に希望を与えるように。 

明るさと華やかさを兼ねた、桜の花は
心をウキウキとさせてくれます。

それは、日本人の生活習慣そのものであり、
共感できるところが多く、
日本人の心を捕らえました。 
というのが最も正しい理由であろうと私は考えます。

なぜ日本人の生活習慣で、そのような気使いが
必要であったか…。
太古の昔から労働集約型の農作業には、
集落を作ってお互いに少しづつ気を使いあう事で
秩序が保てていました。

しかし、それだけではどうにも成らない事があることに、気が付きました、地震、台風、雷、火災、水害、冷害、病気、死…
等全て神様が機嫌を損ねた時に起きるものと考え、
その地域でも最も安全な場所に祠を建て、
神々の機嫌を損ねないようにお祭りしました。
これが日本の“古神道”の始まりです。

日本古来の考えでは、全ての物にに神様が居られる、道端の石ころにも石ころの神様が居られると信じられ
八百万の神々(やおよろずのかみがみ)と呼んでいます。

古神道の考えでは、
人間は霊長類などと思い上がった考えではなく、
全ての一番 下の存在であると考えられていました。
したがって、神様に大切なお願い(家内安全、五穀豊穣、厄病退散、大願成就)をする場合、
ただ、お願いするばかりではなく、
自分達の最も大切な物を捧げてお願いしました。 
これが“お供物”です。

どんな場合でも、得るためには、先ず、
捧げなければ叶わないと言う考えの現れです。 

古神道は先にも述べた通り、集団生活の中から生まれ「和を持って尊し」とか「滅 私奉公」といわれるように、私より公に尽くそう、と言う考えが基本に成っています。

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…自分より他人に気を使い、人を喜ばせようとする
気持ちは日本人が持って生まれた
大切な一部分なのだと改めて感じた所です。

またお会いできる日を楽しみにしております。
それでは。
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京都の経営者の会≪人間力を高める会≫役員の前田さんからご紹介戴いたものです。

桜は咲いていく姿から散りゆく姿まで美しい!!
知らず知らず春の訪れと同時に桜を心待ちにしている
自分がいます。

≪得るためには、先ず 捧げなければ叶わない≫
自他共に生きるための大切な教えを戴きました。
報恩感謝。