学ぶということは、
覚えこむこととは全くちがうことだ。
学ぶとは、いつでも、何かがはじまることで、
終わることのない過程に一歩ふみこむことである。
一片の知識が学習の成果であるならば、
それは何も学ばないでしまったことではないか。
学んだことの証は、ただ一つで、何かが変わることである
−『学ぶということ』国土社,1990年,95頁−
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大学生たちを見ていて感じるのは、
学ぶ力に乏しいということ。
知識は詰めたがるが、知識を知恵に変えていく方法を知らない。
知識は単なる情報でしかなく、
情報としていれた知識をどんどん使ってみて、失敗してみて、
やっと知恵に変わっていくんじゃないだろうか。
何も大学生だけに限らない。
社会人でもセミナーで一生懸命にメモをする人がいいるけれど、
そんな人に限って、自分の体験や経験に置き換えて見て考えたりすることは苦手のようだ。
大人の学び方は、社会に出て大人として日常に役立つものであってほしいと思う。