「人生の進み具合というものは、なんと奇妙なものだろう!
小さな子どもは『もっと大きくなったら』と口にする。だが、どうしたことだ。
大きくなった子どもは、「おとなになったら」というではないか。
そしておとなになると、『結婚したら』と言う。
けれども、結婚したらいったいどうなるか?
考えがコロリと変わって、『退職したら』とくる。
やがて退職が現実のものになると、過ぎし日の光景を思い浮かべる。
そこには木枯らしが吹きすさんでいるようだ。
どういうわけか、すべてを取り逃がしてしまった。もはや過ぎ去ってしまったのだ。
そして遅ればせながら、我々は学ぶ。
人生とは、生きることの中、
つまり毎日毎時間の連続の中にあるのだということを」。
―スティーブン・リーコック―
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D・カーネギーは「道は開ける」の中で、≪人間の性格のうちでもっとも悲劇的なものは、どの人でも人生から逃避したくなるという点だろう。私たちはだれも、水平線のかなたにある魔法のバラ園を夢見ている。そのくせわが家の窓の外で今日も咲きほこるバラの花など見向きもしないのだ。なぜ、我々はこれほどまでに愚かなのか≫と話しています。今日一日の区切りで生きることで、今日というかけがいのない日を精一杯生きることを教えてくれています。 ≪賢者には毎日が新しい人生である≫